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「室町無頼」

作品名室町無頼
公開年2025
監督入江悠
原作垣根涼介
主な出演者大泉洋、長尾謙杜、松本若菜、堤真一、柄本明、北村一輝
上演時間135分
評価3     
感想 映画「室町無頼」は、時代の荒波に翻弄されながらも己の信念を胸に、「無頼」として生き抜いた者たちの物語です
 

 
1461年、京の街は疫病と飢饉にあえいでいました。しかし、民衆の声は届かず、富める者と貧しい者の隔たりは大きくなるばかり

そんな中、蓮田兵衛(大泉洋)は己の剣の腕と才覚のみを頼りに、自由人として生きていました

やがて、彼は、並外れた武術の才能を秘めた青年・才蔵(長尾謙杜)を見出し、一党を率いて幕府に反旗を翻す決意を固めます

かつて同じ志を持った悪友・骨皮道賢(堤真一)が幕府側に立つ中、兵衛たちは、圧倒的な劣勢を、己の信念と仲間の絆を武器に立ち向かいます
 

 
本作の見どころは、無名の武士が、小さな反発から始まり、仲間との出会い、理不尽な現実との対峙を経て、「時代を変える者」へと変わっていくその軌跡にあります。その過程が丁寧に描かれており、積み重ねた想いが一気に噴き上がるクライマックスへとつながっていきます

また、特撮の壮大なスケールと時代劇のリアルな質感の融合が印象的です。特に、京の街が一変して戦場となる一揆シーンの迫力は圧巻です

本作は「無頼」という言葉が宿す自由と反骨の精神が観る者の胸を震わせる、そんな余韻を刻む一作です
 

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ロケ地
播州清水寺
白鬚神社跡地
加古大池公園
田村川