「峠 最後のサムライ」

作品名峠 最後のサムライ
公開年2022
監督小泉堯史
原作司馬遼太郎
主な出演者役所広司、松たか子、芳根京子、田中泯
上演時間114分
評 価3     
感想 幕末、戊辰戦争が激しさを増す中、藩を守るため、戦(いくさ)を起こさずに済む道を模索する、越後長岡藩の家老・河井継之助(役所広司)の生きざまを描く。



監督の小泉堯史は黒澤明監督の作品で長らく助監督を務め、黒澤明のシナリオ「雨あがる」で監督デビューを果たした経歴を持つ。本作では、戦争という主題とは別に、それに至るまでの長岡藩の人々の日常を、一つ一つゆっくりと丁寧に描いているのが印象的である。特に、主人公が妻と一緒に「カンカン踊り」を踊るシーンは、これから起きる悲劇を見越し、主人公が素朴であるが精一杯の妻への感謝の気持ちを表しているのが分かり、良いシーンである。

主人公がよく利用する旅籠の娘・むつ役を芳根京子が演じているが、役所広司との会話のテンポがよく、演技の上手いところをみせている。


河井継之助が開戦の決意を演説したシーン

ロケ地普光寺
所在地〒949-7302
新潟県南魚沼市浦佐2495

小千谷談判のシーン

ロケ地雲洞庵
所在地〒949-6542
新潟県南魚沼市雲洞660

榎峠のシーン

ロケ地オオクラ見晴台
所在地〒949-8722
新潟県小千谷市