作品名 | 百花 |
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公開年 | 2022年 |
監督 | 川村元気 |
原作 | 川村元気 |
主な出演者 | 菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、北村有起哉、永瀬正敏 |
上演時間 | 104分 |
評価 | 3 |
感想 | 認知症を発症した母・百合子(原田 美枝子)と向き合う息子・泉(菅田 将暉)の姿を描いたヒューマンドラマ。 川村元気が2019年に発表した同名小説を自らが監督した作品。 泉は幼いの頃のある記憶から百合子に対してわだかまりがあり、そのせいで母と子の関係がギクシャクしている。 そんな折、百合子が認知症を発症する。 病状は日に日に悪くなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえも分からないほどに。泉はこれまでのすれ違いの時間を取り戻そうとするかのように献身的に母に接する。 ある日、泉は百合子の部屋で1冊のノートを見つける。そこには過去の忘れることのできない記憶の真相が綴られていた。 本作は、過去から現在に至るまでの母と子の関係を描いているが、事細かに描写するのではなく、短い記憶の断片(カット)を積み重ねることで、ストーリーを観る者の想像力に委ねているのが特徴的である。 長澤まさみや永瀬正敏のあまり主張しない抑えた演技が、泉と百合子の関係描写をさらに際立たせている。 本作の後半で、百合子は半分の花火が観たいと泉にお願いする。泉は心当たりがないが、半分の花火を調べ、多分コレだろうという花火大会に百合子を連れて行く。しかし、百合子の観たい花火とは違う様子。後々、泉はこの半分の花火の意味を知ることになるが、母の愛情を再確認する良いシーンである。 ロケ地 諏訪市湖畔公園(長野県諏訪市) 大丸神戸店(兵庫県神戸市) ぞうさん公園(神奈川県横浜市) 左近山団地(神奈川県横浜市) |