「リバー、流れないでよ」

作品名リバー、流れないでよ
公開年2023
監督山口淳太
原案上田誠
主な出演者藤谷理子、鳥越裕貴、永野宗典、角田貴志、本上まなみ、近藤芳正
上演時間86分
評価3.5     
感想 本作は、旅館「ふじや」の仲居・ミコト(藤谷理子)が突如として2分間の時間ループに囚われるところから始まります。
 
この映画は、時間という枠組みを通して人間関係や感情の深層に触れる独特のアプローチを取っています。
 
ループに巻き込まれたミコトが、繰り返される短い時間の中で何を見出し、どのように変わっていくのかが物語の核心です。
 
時間が繰り返されることで、ミコトや旅館の人々との関係が少しずつ明らかになり、感情の断片がつながっていく過程はとても面白いです。
 

 
藤谷理子の演技は非常にリアルで、彼女が時間ループの中で自分と向き合い、周囲の人々との絆を深めていく姿は、感動的でありながらもどこか儚い美しさを持っています。
 
また、映画の美しい京都の風景や、静謐な旅館の雰囲気が、物語の進行と共鳴し、心地よさを感じます。音楽の使い方も秀逸で、観る者に温かくて切ない余韻を残します。
 
「リバー、流れないでよ」は、時間という概念を通じて人間の感情やつながりの大切さを再認識させてくれる作品です。
 

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ロケ地
貴船神社
ふじや