作品名 | 遠くでずっとそばにいる |
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公開年 | 2013 |
監督 | 長澤雅彦 |
原作 | - |
主な出演者 | 倉科カナ、中野裕太、伽奈、清水くるみ |
上演時間 | 108分 |
評価 | 3 |
感想 | 27歳の志村朔美(倉科カナ)が交通事故によって失った10年間分の記憶を取り戻していく過程を描いた感動的な作品です。 事故後、17歳までの記憶しかない朔美は、自分の過去に関する空白に戸惑いながらも、日々を過ごしていきます。しかし、時間が経つにつれて失われた記憶に対する不安と興味が強まり、彼女はその失われた時間を取り戻そうとします。   記憶を巡る壮絶なドラマと向き合う主人公の成長 本作の最大の魅力は、主人公が失われた記憶を取り戻していく過程で徐々に明かされる、痛みを伴う真実と向き合う姿です。朔美は、記憶を失ったことによって自分自身を見失い、過去との葛藤に苦しむ中で、次第に自分を取り戻していきます。彼女の成長と心の変化が繊細に描かれ、観る者に深い感動を与えます。 映画音楽を手掛けた岩井俊二が描く、記憶の断片をつなぐメロディ 音楽を手掛けた岩井俊二の存在が話題となっています。岩井俊二はこれまで自作の映画で音楽を担当してきましたが、今回は初めて他作品で音楽を提供。特に、記憶の断片をつなぎ合わせていくシーンでは、岩井の音楽と映像が絶妙に絡み合い、視覚的・聴覚的に観客を引き込む力強い感動を生み出しています。 長澤雅彦監督が描く美しい映像美と日常のドラマ |