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「朽ちないサクラ」

作品名朽ちないサクラ
公開年2024
監督原廣利
原作柚月裕子
主な出演者杉咲花、萩原利久、森田想、坂東巳之助、藤田朋子、豊原功補、安田顕
上演時間119分
評価5     
感想 映画「朽ちないサクラ」は、柚月裕子原作の警察ミステリー小説を実写化した作品です。主演は杉咲花。彼女が演じる県警広報職員・森口泉が、親友の変死事件の真相に迫っていく姿を描いた緊迫のサスペンス映画です
 

 
あらすじ
愛知県警の広報職員・森口泉(杉崎花)は、ストーカー被害にあっていた女子大生の殺害事件を巡り、地元紙の記者である親友・津村千佳(森田想)が警察の不正を暴く記事を書いたと疑います。しかし、その千佳が不可解な死を遂げたことから、泉は捜査権がない立場ながら独自に真相を追い始めます

調べを進めるうち、事件の背後に一筋縄ではいかない存在が見え隠れし始め、やがて泉は警察という組織の奥深くに潜む“ある真実”に近づくことになります
 

 
物語にすぐ引き込まれる|柚月裕子ならではの重厚な警察ミステリー
まず注目したいのは、原作・柚月裕子の描くストーリーの面白さ。「孤狼の血」シリーズで知られる彼女らしく、本作も一瞬で物語に引き込まれる展開です。単なる警察ドラマではなく、登場人物の内面や葛藤、組織の闇までも丁寧に描かれており、序盤からラストまで息をのむような緊張感が続きます

女子大生のストーカー被害と変死事件、警察の不手際、そして広報職員の主人公が独自に事件を追うという異色の設定も新鮮。観る者の想像を超える展開で、「もう解決した」と思わせたその先に、まさかの“もうひと展開”が待っているラストは圧巻です

杉咲花の演技力が光る!感情の揺れを見事に表現
杉咲花の演技は本作でも素晴らしく、彼女が演じる森口泉という人物の感情の機微がとてもリアルに伝わってきます。悲しみ、怒り、迷い、覚悟。そのすべてが表情と声に表れていて、「若手の中でも演技派」と言われる理由がよくわかります

彼女のような女優が主演を務めることで、警察ドラマでありながらもどこか人間臭く、親しみのある作品になっているのも本作の魅力です

名脇役が支える物語の深み|安田顕・豊原功補の存在感が抜群
この映画で特に印象的だったのが、安田顕と豊原功補の脇役としての圧倒的な存在感です

安田顕は、普段は少しコミカルな役柄が多い印象ですが、本作では元公安という渋めの役どころを見事に演じ切っています。セリフの少ないシーンでも、視線や立ち居振る舞いでキャラクターの重みを表現しており、その演技力の高さに改めて感心しました

また、豊原功補もベテラン刑事らしい落ち着きと風格がありながら、ところどころにユーモアを挟む絶妙なバランスが光ります。彼のセリフや間の取り方には、人間らしさとプロフェッショナルさが感じられ、まさに“良い脇役”の手本のようでした
 

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映画「朽ちないサクラ」は、派手なアクションやスリルよりも、じわじわと迫ってくるリアルな恐怖と人間ドラマが魅力。重厚な物語と俳優陣の熱演が合わさった完成度の高い、おすすめの一本です!

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