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「アイミタガイ」

作品名アイミタガイ
公開年2024
監督草野翔吾
原作中條てい
主な出演者黒木華、中村蒼、藤間爽子、白鳥玉季、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュン、草笛光子
上演時間105分
評価5     
感想 作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を映画化
 

 
ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)は、ある日、親友・叶海(藤間爽子)の突然の訃報に接する。結婚を控えながらも、一歩を踏み出せずにいる梓は、今はもう返事が来ないことを分かっていながらも、叶海とのトーク画面に変わらずメッセージを送り続けてしまう

一方、叶海の両親・朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)のもとに一通のハガキが届く。それは児童養護施設から、亡き娘宛に送られたものだった。さらに遺品のスマートフォンに新しい通知が届いたことで、娘の知られざる一面と、心にしまい込んでいた過去の記憶が少しずつ姿を現していく
 

 
黒木華の自然体の演技が光る
黒木華が演じる主人公は、まるで日常の中にいる誰かのようなリアリティがあります。泣くわけでもなく、叫ぶわけでもない。でも、彼女の“黙る演技”が、言葉以上に観る者の心に語りかけてきます

ストーリー構成が秀逸|すべての伏線がつながる瞬間に鳥肌
物語の序盤から中盤にかけて何気なく描かれていた出来事が、終盤にすべてつながっていきます。この“伏線回収”の巧みさは本作の大きな見どころです。小さな違和感、ちょっとした会話、さりげない視線。どれもが後の展開を示す鍵になっていて、「あのときのあれが…!」と気づいた瞬間、物語の深みにぐっと引き込まれます

学生時代のエピソードが心に刺さる
回想シーンとして、梓と叶海の学生時代のエピソードが描かれています。このパートはただの回想ではなく、現在の主人公が抱える感情やトラウマを理解するうえで、欠かせない重要な鍵となっています。この「過去と現在の対比」が「アイミタガイ」の感動をより一層深いものにしています
 

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「アミタガイ」は、胸の奥にじんわりと染み渡るような映画です。ぜひ、観てみて下さい!
 
ロケ地
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