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「怪物の木こり」

作品名怪物の木こり
公開年2023
監督三池崇史
原作倉井眉介
主な出演者亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、柚希礼音、渋川清彦、染谷将太、中村獅童
上演時間118分
評価3     
感想 2019年に「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介の同名小説を原作に映画化
 

 
連続猟奇殺人事件が世間を騒がせる中、次のターゲットと目されたのは敏腕弁護士・二宮彰(亀梨和也)。しかし彼は、ただの被害者ではありませんでした

真っ向からぶつかり合う“異常者同士”の駆け引きに、刑事・戸城(菜々緒)が絡むことで、物語は思わぬ方向へと加速していきます
 

 
サイコパス対猟奇犯
本作の最大の魅力は、「犯人は誰か?」ではなく、「どこまでが二宮の計算なのか?」という点にあります

連続殺人事件の裏に隠された動機、交錯する過去の事件、そして二宮の真の目的。次第に明らかになる真実には、思わず息を呑むはずです

染谷将太が演じる狂気のキャラクター
染谷将太が演じる杉谷九郎は、物語のカギを握る謎多き存在です。一見無表情で感情が読めない彼は、猟奇的な殺人事件に深く関わっており、物語が進むにつれてその狂気と過去が徐々に明らかになっていきます

二宮とは、ある意味「似た者同士」とも言える存在で、染谷将太の鬼気迫る演技が、このキャラクターの不気味さと危うさをより際立たせ、観る者に強烈な印象を残します

正義感と狂気の狭間で揺れる刑事役・渋川清彦
もう一人の注目キャラクターが、渋川清彦演じる熱血刑事・乾です。事件解決に強い信念を持ちつつも、その正義感の強さから時に冷静さを失わせる危うさを孕んでいます

彼の演技は、ただの「正義の味方」ではなく、「正義に取り憑かれた人間」のリアリティを見事に表現しています

余韻残るラストシーン
物語のラストは、主人公が婚約者の荷見映美(吉岡里帆)に対して取るある行動によって幕を閉じます

原作小説では読者に委ねられていた結末が、具体的な形で描かれています。これにより、観る者に強い印象を与えるとともに、物語のテーマである「人間の狂気と正義」の深層に迫る構成となっています
 

怪物の木こり

 
本作は、登場人物一人ひとりが持つ“狂気”や“正義”がぶつかり合いながら、観る者に「本当の怪物とは何か?」という問いを投げかけてきます。緊張感のあるストーリー展開と、心に刺さるラストシーンは、一見の価値ありです
 
ロケ地
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