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「辰巳」

作品名辰巳
公開年2024
監督小路紘史
原作
主な出演者遠藤雄弥、森田想、佐藤五郎、倉本朋幸、藤原季節
上演時間108分
評価4     
見どころ 「ケンとカズ」で注目された小路紘史監督が、約8年ぶりに自主制作で完成させた作品です
 

ケンとカズ

あらすじ

主人公の辰巳(遠藤雄弥)は、裏社会で名を馳せながらも、どこか抜け殻のような生活を送っていました

ある日、かつての恋人・京子の殺害現場に偶然居合わせ、その場にいた京子の妹・葵(森田想)を連れて逃走することになります

葵は、姉を目の前で失った怒りと悲しみの中、犯人への復讐を誓います

当初は関わることを避けていた辰巳でしたが、やがて葵の復讐に手を貸すことに

物語は、正義と狂気の境界をさまよう二人の危うい共闘を描きながら進んでいきます
 

ただの復讐ではない「痛みの共有」

本作の魅力は、銃や暴力のアクションに頼らず、“感情の衝突”を静かに描いている点です

復讐の先に「救い」はあるのか?

殺意は心の穴を埋めてくれるのか?

辰巳と葵、それぞれが抱える心情が絡み合い、観る者に問いを投げかけてきます

登場人物は不器用で多くを語りませんが、その無言の佇まいが、かえってリアルで、胸に刺さります

キャスト陣の存在感が圧倒的

主演を務めるのは、「ONODA 一万夜を越えて」などで確かな演技力を見せてきた遠藤雄弥

寡黙で陰のある辰巳という難しい役どころを、彼はまさに“存在そのもの”としてリアルに体現しています
 

Onoda: 10,000 Nights in the Jungle

 
そして、葵を演じるのは若手注目株の森田想

生意気さと脆さを併せ持つ少女を、非常に魅力的に演じています

東京国際映画祭でも注目の1本に

本作は、第36回東京国際映画祭「アジアの未来」部門に正式出品され、映画ファンや批評家から高い関心を集め、話題となりました

荒削りながらも濃密な世界観、そして監督・小路紘史の揺るぎない信念が詰まった作品です
 

辰巳 [Blu-ray]

映画「辰巳」はこんな人におすすめ

ノワール映画や復讐劇が好きな人
家族愛や人間ドラマに心を揺さぶられたい人
リアルで息苦しい邦画を求めている人
“映像美×空虚感”が好きな人

ロケ地

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