作品名 | 夜明けのすべて |
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公開年 | 2024 |
監督 | 三宅唱 |
原作 | 瀬尾まいこ |
主な出演者 | 松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、内田慈、りょう、光石研 |
上演時間 | 119分 |
評価 | 3 |
見どころ | 瀬尾まいこの同名小説が原作のヒューマンドラマ 原作はロングセラーとなっており、原作者自身の経験と重なる部分も描かれています そんな問いを抱えながらも、日々をなんとかやり過ごす2人の男女が、出会い、支え合い、少しずつ歩き出す物語です でも、月に一度、PMS(月経前症候群)の影響で感情のコントロールができなくなり、イライラや怒りを爆発させてしまうことがあります 前職ではその症状がきっかけで職場になじめず退職しました 今は「栗田科学」という中小企業で働いています 一方、同じ職場に転職してきた山添孝俊(松村北斗)は、数年前にパニック障害を発症 かつては大企業で働いていたようですが、通勤電車にも乗れなくなり、現在は生活のペースを落として勤務しています 人との関わりも最小限にとどめ、どこか心を閉ざしたままです そんな2人が、職場で出会い、少しずつ関係を育んでいきます 支えあう2人の距離感 あるときは藤沢が、またあるときは山添が 2人の関係に、はっきりとした「支える側・支えられる側」という線引きはありませんが、その静かな支え合いが、物語にあたたかな彩りを与えます 普通の軌跡 でも、そこには「生きることのしんどさ」と「それを少し軽くする誰かの存在」があります 自分の心や体が思うようにならないことへの苛立ちや悲しみ、周囲に理解されない孤独 それでも、誰かの優しさに触れて、「また明日も生きてみよう」と思えること そうした「普通の奇跡」が、丁寧に描かれた作品です |