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「告白」

作品名告白
公開年2010
監督中島哲也
原作湊かなえ
主な出演者松たか子、岡田将生、木村佳乃
上演時間106分
評価4.5     
感想原作は第6回本屋大賞(2009年)に選ばれた作品である。

オープニングがすごく印象的である。ある中学校の終業式、担任の森口悠子(松たか子)は教壇に立ち、話をしている。生徒達は後ろを向いたりして、騒がしく、全く話を聞こうとしない。それでも森口は話し続け、やがて、衝撃の告白が始まる。

騒いでた生徒達であったが、何かいつもと違う雰囲気に違和感を覚え、だんだんと静かになる。そして、森口の話の内容を理解したとき、教室はパニックになる。

予備知識なく映画を観た人にとって、最初、よくある教室の一風景だと思っていたところでの急展開。静から動への場面展開は恐ろしさを増し、松たか子の感情を抑えた淡々としたセリフ回しが良く合っている。

同じような急展開のオープニングとしては、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプフィクション」(1994年公開)と豊川悦司が主演の「必死剣 鳥刺し」(2010年公開)が頭に浮かぶ。

「パルプフィクション」は、レストランで男と女が向かい合い座り、他愛もない話をしているが、しばらくして、突然二人は立ち上がり、拳銃を店内に向け、大声を発する。そこで、有名な主題歌。何度観てもかっこいい、素晴らしいオープニングである。

「必死剣 鳥刺し」は、江戸時代、城内で能の舞が催され、藩主や家来たちが鑑賞している場面から始まる。やがて演目が終了し、藩主は立ち上がり、側近の者たちとともにその場を去ろうとする。家来たちは廊下の脇に控え、頭を下げ、藩主を見送る。ある家来(豊川悦治)の前を、藩主に続き側室が通り過ぎようとした時、その家来は静かに立ち上がり、脇差を抜き、側室の胸に突き立てる。一瞬、何が起きたか分からない家来たちだったが、状況を認識した時、大騒ぎになる。この一連のシーンは、穏やかな挿入歌が流れ、穏やかな場面からのいきなりの事件発生であるので、印象的で心に残るオープニングである。
 

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