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「64-ロクヨン-」

作品名64-ロクヨン-
公開年2016
監督瀬々敬久
原作横山秀夫
主な出演者佐藤浩市、瑛太、綾野剛、仲村トオル、榮倉奈々、三浦友和
上演時間121分(前編)、119分(後編)
評価4     
感想原作は2012年に刊行された。体調を崩し執筆のペースを落としていた横山秀夫の7年ぶりの作品である。2013年の第10回本屋大賞第2位に選ばれた。

本作は、前編と後編の2作品として、時期を分けて公開された。私は前編の試写会に行ったのだが、そのとき、佐藤浩市の舞台挨拶があった。一般に、舞台挨拶は映画が始まる前に行われるのだが、この時はスケジュールの都合で、映画が終わってからの舞台挨拶であった。映画の最後の方は、観客席の後ろの方で一緒に観ていたとの話があり、会場のテンションが一気に上がっていたことを覚えている。

主人公の三上義信(佐藤浩市)は警察の広報官である。警察では、昭和64年に発生した少女誘拐事件の時効が迫る中、世間からの批判をかわし、好印象を与えるため、警察庁長官の被害者宅訪問を計画する。しかし、あるボタンの掛け違いから、記者クラブの取材協力が得られない。また、被害者の父からは、警察のパフォーマンスに過ぎないことを感づかれ、長官の訪問を断られる。事態を収拾できないことを上司に罵倒され、追いつめられた三上は、ある決心を持って、記者クラブへ向かう。

この記者クラブでのシーンは前編のクライマックスとして描かれる。佐藤浩市はこの9分間に渡る一人語りのシーンをカット割りすることなく、一気に演じたそうである。そんな感情のこもった演技は、観る人の涙腺を緩くすること間違いなく、必見である。

この映画が公開された2016年には、「64-ロクヨン-」の前日譚とも言えるスピンオフドラマ、「陰の季節」と「刑事の勲章」の2作品がTV放送された。仲村トオル、奥田英二、三浦友和などが映画と同じ役で出演している。こちらも併せて観ると、登場人物の関係がより分かって、感情移入できるかも。

また、「64」は全く違うキャストで、NHKの5回シリーズのドラマとしても放送されている。こちらの主演はピエール瀧である。映画と比べ、全体的に地味な作りではあるが、むしろ原作の雰囲気はこちらの方が近いように思う。ぜひ映画と見比べてほしい。


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警察署

広報室や記者クラブがある警察署

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喫茶チェリー

犯人が指定した身代金受け渡し場所の一つ。

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