映画のロケ地・どこロケ!

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「騙し絵の牙」

作品名騙し絵の牙
公開年2021
監督吉田大八
原作塩田武士
主な出演者大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、佐藤浩市、木村佳乃、塚本晋也
上演時間113分
評価3     
感想原作者・塩田武士の他の作品に、グリコ・森永事件をモチーフにした「罪の声」がある。

犯人が現金の受け渡し場所を指定する録音テープに使われた子供の声。数十年後、その声が自分のモノだと気付く。全く記憶にないが、犯罪に利用されたのでは?と罪の意識にさいなまれる主人公。真実を知ろうとする過程で、事件の一端が明らかになる。

大胆な発想が面白く、実際にグリコ・森永事件でもこんな事があったのではと思わせてくれる。

「罪の声」は小栗旬と星野源のダブル主演で映画化されているので、こちらもぜひ観てほしい!

罪の声(映画のロケ地・どこロケ!)

「騙し絵の牙」は、2018年の本屋大賞にノミネートされた作品である。

大手出版社「薫風堂」の社長が急逝したことにより、次期社長の座を巡る争いが社内に起きる。また、出版業界の不況に絡み、廃刊となる雑誌が増え、社内の改革が急務となる。裏切りや陰謀が渦巻く中、編集長の速水輝(大泉洋)は大胆な企画を立て、社内の建て直しを図ろうとする。

速水の部下・高野恵(松岡茉優)の父親役を塚本信也が演じている。

塚本信也と言えば、1989年に自身が監督を務めた「鉄男」が頭に浮かぶ。

ある日、男が鏡を見ると、頬から金属片が飛び出ていることに気づく。そして、その日を境に、自分の体がどんどんと鉄化していき、やがて、全身が鉄で覆われた姿へと変貌を遂げる。

低予算・少人数で作られた作品であるが、国際的に高い評価を受け、一躍、新進気鋭の監督して注目された。

私は、昔、「鉄男」をテレビで深夜に観た記憶がある。モノクロでグロテスクな映像は斬新であり、強烈な印象として今も記憶に残っている。

塚本信也は役者としても独特の存在感を放っている。特に、2016年に公開されたマーティン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス」では、江戸時代初期に密かにキリスト教を信仰する村人(隠れキリシタン)役を見事に演じている。

弾圧を受け、激しく拷問されるシーンでは、その過酷さを強調するため、体重を40kg台にまで落として撮影に臨んだそうである。


 

 

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