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「すばらしき世界」

作品名すばらしき世界
公開年2021
監督西川美和
原案佐木隆三
主な出演者役所広司、仲野太賀、六角精児、長澤まさみ、安田成美
上演時間126分
評価4     
感想佐木隆三の小説「身分帳」(1990年刊行)を原案として作られた作品。殺人などの罪で受刑回数10犯、延べ24年間を刑務所で過ごした実在の人物がモデルになっている。

「身分帳」を刊行する前の1988年4月、佐木隆三の取材に同行する形で、ドキュメンタリー番組「戸籍のない男~バラ24本の幸せ~」が文化放送で放送された。この際、モデルとなった人物がインタビューに応じている。

2021年10月には、本作の宣伝を目的とし、特別番組「24年間獄中にいた男のこえ~昭和63年放送「戸籍のない男」を聴く」が放送された。

三上正夫(役所広司)は元ヤクザで殺人犯。13年の刑期を終え、雪深い北海道・旭川刑務所から出所し、身元引受人の弁護士夫婦が待つ東京へ向かう。

今度こそカタギとしてまっとうな生活を送ると心に誓った三上は下町のアパートを借り、職探しを行うが、なかなか見つからない。さらに、生活保護の申請も過去の行いが災いし、受け付けられない。そんなとき、三上のもとへ、前科者が社会復帰を目指す密着ドキュメンタリー番組を制作したいという依頼がくる。

三上は幼いころに別れた、顔も知らない母親の行方を捜すため、人探しの企画番組を行っているテレビ局へ自分の身分帳を送っていた。身分帳とは、刑務所で作られた受刑者の性格、犯歴、入所態度、家族関係などを詳細に記した文書のことである。その内容に興味を持ったプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)は元スタッフで小説家志望の津乃田(仲野太賀)に連絡し、取材を行うよう説得する。津乃田は気乗りしないながらも、収入が不安定な現状を変えるため、しぶしぶ仕事を引き受ける。

本作は、まっとうに生きようとするが、前科者に対する世間の風当たりは強く、感情をコントロールできなくなり問題を起こしてしまう三上と、それをなんとかサポートしようとする津乃田、身元引受人の庄司(橋爪功)、近所のスーパー店長・松本(六角精児)の交流を描く。

そして、本作の魅力はなんと言っても役所広司。カタギとして柔和な表情を作り丁寧な言葉使いで人と接しようとするが、時折、元ヤクザの一面が現れる。そんな変化を表情やセリフ回しで見事に演じている。特にスーパーで万引きを疑われた三上が「やっていない」と何度も説明するが、色眼鏡で見る店長の言葉に瞬間的に態度を変えるシーンは素晴らしい。

役所広司と言えば、最近では、ヤクザとやり合う刑事役を演じた「虎狼の血」「が良かったので、こちらもぜひ観てほしい。豪快で型破りで人間味あふれる主人公、そんな役柄を演じさせたら、いま右に出る者がいないと言ってよいほど、卓越した魅力を放つ俳優である。今後も出演作を追いかけたい。


 

 

三上が生活保護を申請する場所

ロケ地葛飾区役所・福祉事務所相談カウンター
所在地〒124-0012
東京都葛飾区立石5丁目13-1

三上が津乃田らと行った焼肉屋

ロケ地町屋牛金
所在地〒116-0001
東京都荒川区町屋1丁目6-5

児童養護施設「あかつき学園」

ロケ地白井第二小学校平塚分校
所在地〒270-1402
千葉県白井市平塚960