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「検察側の罪人」

作品名検察側の罪人
公開年2018
監督原田眞人
主な出演者木村拓哉、二宮和也、吉高由里子、松重豊、芦名星
上演時間123分
評価3.5     
感想やり手の検事が道を踏み外していく、その過程がよく描かれている。検事には過去にどうしても許せない出来事があった。普段は理性を重んじろと後輩に説いている彼であったが、感情のスイッチが入る。その瞬間が印象的である。

ストーリー

沖野啓一郎(二宮和也)は新人の検事である。新人研修で講義を受け、憧れの存在である検事・最上毅(木村拓哉)がいる部署に配属された。二人はある殺人事件を担当するが、その過程で二人の関係に変化が生じる。

目開けて、寝てたわ

沖野は検察庁で、蒲田で起きた老夫婦殺人事件を担当している。

事務官の橘沙穂(吉高由里子)と事務処理をしているとき、最上が部屋に入ってきた。

沖野は最上に事件の報告書を手渡す。

報告書を見ながら、捜査の状況を聞いていた最上だが、容疑者リストに書かれている”ある男”の名前に目が留まる。

ロケ地市原市役所
所在地〒290-0073
千葉県市原市国分寺台中央1-1番地1
アクセス上総村上駅より徒歩約25分

この曲を聴くと、あの娘のこと思い出すよ

23年前、荒川で女子高生殺人事件が起きた。

その際、有力な容疑者として浮上した人物がいたが、嫌疑不十分で逮捕はされず、その事件は時効になった。

女子高生・由季の両親は学生寮の管理人をしていた。

由季は学生寮のアイドル的な存在で、当時、大学生であった最上と親友の丹野和樹も親しかった。

ロケ地荒川河川敷
所在地
アクセス


お前は体制側の人間だ、俺の絶望は共有できない

丹野(平岳大)は元弁護士で、現在は政治家になっている。

大物政治家のスキャンダルを暴こうとするが、逆に闇献金疑惑に巻き込まれ、窮地に陥っている。

最上は丹野と会い、何かできることはないかと問うが、「ない」と断られる。

ある夜、丹野はホテルで自ら命を絶った。

最上は、失意のなか、丹野の葬儀に参列する。

ロケ地築地本願寺
所在地〒104-0045
東京都中央区築地3-15-1
アクセス築地駅よりスグ

ちょっとさ、録音と録画切ってくれる

沖野は老夫婦殺人事件の容疑者として松倉重生(酒向芳)を取り調べている。

取調室の外では、最上がそのやりとりを聞いている。

沖野は23年前の女子高生殺人事件に話題を変えた。

顔色を変える松倉。

ちょっとさ、録音と録画切ってくれる

そして、松倉は静かに語り始めた。

「荒川の事件、俺だよ」

そして、当時、女子高生がよく口ずさんでいた曲を歌い始める。

沖野は「老夫婦殺人事件もお前だろう」と大声を出し、脅すような口調で松倉を問い詰める。

松倉は怯え、「殺してない」、「殺してない」と何度も叫ぶ。

余計な事考えなくていいからさ、松倉に集中してくれ

そんなとき、居酒屋でたまたま隣り合わせた人に「蒲田の事件は俺がやった」と自慢げに話す弓岡という人物がいたとの情報が入る。

沖野は捜査の方針について迷いを口にするが、最上に一喝される。

検事でいる意味なんてないと思いますよ

最上は、闇社会に通じる諏訪部(松重豊)と会い、ある物を受け取る。

弓岡が姿を消した。

最上のやり方に失望し、ついていけなくなった沖野は辞表届を提出する。

そして、松倉の裁判で弁護を担当する小田島誠司(八嶋智人)の事務所を訪ねる。

ロケ地川崎白石工場
所在地〒210-0857
神奈川県川崎市川崎区白石町3-44
アクセス川崎駅よりバスで約15分

こいつは絶対に許せない

松倉は無罪となった。

ある夜、支援者が集まり祝宴が開かれている。

松倉は会場に沖野がいるのを見つけた。

以前の取り調べの記憶が蘇り、激昂し、沖野と一緒にいた橘を突き倒す。

気まずい雰囲気となり、いたたまれなくなった松倉は会場を飛び出し、外へ出て走り出す。そのとき。。。

ロケ地ラ・チッタデッラ
所在地〒210-0023
神奈川県川崎市川崎区小川町4-1
アクセスJR川崎駅より徒歩5分