2020年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうの初の単行本作品。
監督は、妻夫木聡&深津絵里主演の「悪人(2010年公開)」、渡辺謙主演の「怒り(2016年公開)」で知られる、李相日(リ・サンイル)。
悪人(Amazon.co.jp) 怒り(Amazon.co.jp)
撮影監督は、第92回アカデミー賞で作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族(2020年公開)」のホン・ギョンピョ。
パラサイト 半地下の家族(Amazon.co.jp)
主演は、前述の「怒り」にも出演している広瀬すずと「虎狼の血(2018年公開)」、「虎狼の血 LEVEL2(2021年公開)」で従来の好青年のイメージを払拭した松坂桃李。
虎狼の血(Amazon.co.jp)
10歳の少女・家内更紗(かないさらさ)は、ある事情で、伯母の家に引き取られ、暮らしている。しかし、その環境に馴染めず、家に帰りたくない。ある雨の日、公園でびしょ濡れになっていた更紗に、19歳の大学生・佐伯文(さえきふみ)が声を掛ける。
「うちにくる?」
更紗は文のマンションに行き、家には帰らず、そのまま2人で暮らし始める。
ゆったりとした幸せな時間が流れるが、約2か月後、出先で更紗は保護され、文は少女誘拐の罪で逮捕される。
二人は世間から「男に誘拐された可哀そうな女の子」、「ロリコン大学生」というレッテルが貼られ、その後の人生にもついてまわることになる。
更紗と文はそれっきり会うことはなかったが、15年後、ふとしたきっかけで再開する。その瞬間、止まっていた時計のネジが再び動き始める。
凪良ゆうは次作の「わたしの美しい庭」も話題となり、第11回山田風太郎賞の候補作品に選ばれた。また、作品の登場人物になりきって執筆するのがスタイルで、この感情移入の手段として、キャラクターごとに音楽を設定している。本作では、更紗が笹川美和の「紫陽花」、文が七尾旅人の「八月」とのことなので、こちらの曲を聴いてから、本作を観るのも良いかも。
本作の撮影は、2021年8月から10月にかけ、長野県大町市、松本市、安曇野市などで行われた。 ロケ地 縄手通り(長野県松本市) コンコースカフェ(長野県松本市) 信毎メディアガーデン(長野県松本市) 一ツ橋(長野県松本市) 松本市は、近年、映画のロケ地に力を入れているようで、今後も、俳優の水谷豊が監督し、檀れいが主演する「太陽とボレロ(2022年6月公開予定)」や沢田研二が主演する「土を喰らう十二ヵ月(2022年秋公開予定)」など、松本市をロケ地とした映画が公開される。
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