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「おとなの事情 スマホをのぞいたら」

作品名おとなの事情 スマホをのぞいたら
公開年2021
監督光野道夫
原作
主な出演者東山紀之、常盤貴子、益岡徹、鈴木保奈美、木南晴夏、田口浩正
上演時間101分
評価4     
感想世界18か国でリメイクされたイタリア映画「大人の事情」の日本版である。

ある出来事をきっかけに、年に1度、集まってパーティを開くことになった50代、40代、30代の3組の夫婦と1名の独身男性。

今回で8回目の開催。再会を喜び、和気あいあいの雰囲気で始まるが、夫の浮気を疑う30代の妻から、このパーティの間に送られてきたメールや電話について、その内容を皆にオープンにしようと提案がある。それぞれ困惑の表情を見せながらも、拒否すれば怪しまれるので、「問題ない」と全員がその提案に同意する。

やがてスマホの着信音が鳴る。

一見、仲の良い夫婦であるが、それぞれに大人の事情を抱え、その内容が明らかにされるにつれ、楽しいはずのパーティが修羅場と化す過程が面白い。特に、秘密がばれるのを恐れた40代の夫が隠ぺい工作を図るが、それがとんでもない結果を招く場面は最高!

本作のように、場面転換が少なく出演者の会話のみで物語が進行する映画として、木曜組曲(2002年公開)やキサラギ(2007年公開)が頭に浮かぶ。

木曜組曲は鈴木京香、浅丘ルリ子、原田美枝子、富田靖子などが出演。4年前、謎の薬物死を遂げた女流作家に縁深い5人の女性が集まり、作家との思い出を語り合う。しだいに、それぞれが秘めていた複雑な感情が露わになり、そして、4年前の謎が解き明かされる。

キサラギは小栗旬、香川照之、ユースケ・サンタマリア、小出恵介などが出演。D級マイナーアイドルであった如月ミキの一周忌に集まった5人の男性。彼らはファンサイトを通じて知り合った仲で、会うのは今回が初めて。当初、ミキを偲ぶ会であったはずが、やがて意外な展開を見せ始める。

本作、木曜組曲、キサラギの3つの映画に共通している点は謎解きである。女流作家、マイナーアイドルの死の原因。そして、本作では、なぜ年の離れた人達が、この組み合わせで毎年集まるようになったのか。この謎が最初から最後までボディブローのように効いていて、話に引き込まれる。

三平(東山紀之)が座っていた公園

ロケ地ほほえみ公園
所在地〒191-0041
東京都日野市南平2丁目31番地6