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「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」

作品名探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
公開年2023
監督内田英治、片山慎三
原作
主な出演者伊藤沙莉、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里、松浦祐也、真宮葉月、竹野内豊
上演時間116分
評価4     
感想 観る者すべてを戸惑わせ、そして笑わせる異色の探偵映画。「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」というタイトルだけでもクセがすごいが、中身はもっと濃い
 

 
舞台は眠らない街・新宿歌舞伎町。バーの女店主がFBIの依頼で宇宙人を探す? しかも恋人は“自称忍者”?これは一体どういう映画なのか…。観るうちに、そのカオスの虜になるでしょう
 

 
バーのママは探偵、そしてヒーロー?
新宿ゴールデン街のバー「カールモール」で働くマリコ(伊藤沙莉)は、夜な夜な客の愚痴に耳を傾けるだけではない。実は、裏では“探偵”として活動中。ある日、突然現れたFBI(!)の男から告げられたのは、「歌舞伎町に宇宙人が潜んでいる」という突拍子もない依頼。信じるべきか、笑うべきか。だがマリコは、恋人で自称忍者のMASAYA(竹野内豊)と共に、街の深部へと足を踏み入れる

ジャンルを飛び越えた6つの物語
この映画の面白さは、ただ奇抜な設定だけではありません。「ミッドナイトスワン」の内田英治と、「さがす」の片山慎三という、まったくテイストの異なる監督2人が、それぞれ3話ずつエピソードを演出し、全体をひとつの映画へと構築。
まるで短編集のような構成で、観るたびに雰囲気が変わるスリリングな構成美。それでいて、すべてのエピソードはマリコというキャラクターを軸に緩やかに結びついていきます

伊藤沙莉が放つ、唯一無二の“探偵像”
伊藤沙莉が演じるマリコは、シリアスとコメディの境界線を軽々と飛び越える。どこか冴えない、でも底知れぬタフさを持つキャラクター像は、まさに彼女ならではの説得力。加えて、竹野内豊が演じるMASAYAの“妙なカッコよさ”と浮世離れしたキャラも絶妙で、乃木坂46の久保史緒里が演じる、ある意味“宇宙人”的な存在感も物語に不思議な奥行きを与えています
 

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本作に対する口コミとして、「カオスなのに目が離せない」、「頭がこんがらがるのに面白い」、「伊藤沙莉の演技に引っ張られる」、「一周まわって感動した」といったポジティブな声が目立つ一方、「予告と全然違う!」と驚く人も多いが、それこそがこの作品の狙い。ジャンルで括れない“映画の自由さ”を体感できる異端作です

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