「マッチング」

作品名マッチング
公開年2024
監督内田英治
原作内田英治
主な出演者土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、真飛聖、片山萌美、杉本哲太、斉藤由貴
上演時間110分
評価2     
感想 映画「マッチング」は、「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が原作・脚本・監督を務めるサスペンス・スリラーです
 

 
ウェディングプランナーとして働く輪花(土屋太鳳)は、恋愛に奥手な女性。同僚に勧められ、渋々マッチングアプリに登録しますが、そこで出会った吐夢(佐久間大介)は、実際に会ってみると、プロフィール写真とはまったく異なる暗い雰囲気の男性でした

ちょうどその頃、マッチングアプリで知り合った夫婦が次々と命を奪われる事件が発生し、輪花自身もいつしかその標的のひとりとして追い詰められていきます。
 

 
主演の土屋太鳳は、これまでの明るく元気なイメージとは一線を画し、内に抱える恐怖や不安を繊細に表現。派手さを抑えた落ち着いた演技が、主人公・輪花の揺れ動く感情にリアリティをもたらし、彼女の新たな一面を見ることができます

一方で、ストーカー役の佐久間大介も印象的です。アイドルグループ「Snow Man」の一員としての爽やかな印象とは裏腹に、本作では善とも悪ともつかない不気味さを湛えたビジュアルと演技で強烈な存在感を放っています。その表情ひとつで「この人物、何か隠している」と感じさせるあたり、キャスティングの妙を感じさせます。

ただし、ストーリー全体としては「たぶんこうなるだろうな」という展開が多く、サスペンスとしての“予想外の展開”はやや控えめ。もうひとひねり欲しかったという感じがします

また、主人公の家庭背景として語られる“父親の過去の過ち”についても、単なる浮気という設定だけでは物語上の深みを与えきれていない印象が残ります。過去の因果が現在にどう影響を与えるかという部分で、もう少し人物造形に厚みがあれば、より感情移入しやすくなったかもしれません
 

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