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「八犬伝」

作品名八犬伝
公開年2024
監督曽利文彦
原作山田風太郎
主な出演者役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、河合優実、真飛聖、栗山千明、磯村勇斗
上演時間149分
評価3 
感想 本作は、日本文学史に燦然と輝く大長編伝奇小説「南総里見八犬伝」の誕生秘話と物語世界を交錯させて描く、壮大な歴史ファンタジーです
 

 
江戸時代。長い歳月をかけて執筆を続ける作家・滝沢馬琴(役所広司)は、己の人生を削るかのように物語を書き続けていました

その筆が描き出すのは、儒教の八徳「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字を宿した八つの珠をそれぞれ携えた八人の剣士たちが、運命に引き寄せられていく壮大な英雄物語

やがてその物語は、現実の苦悩と幻想の世界を越境しながら進み、ついには作者自身の人生すら巻き込んでいきます
 

 
本作の最大の魅力は、「作者の現実」と「物語世界」を並走させる構成にあります。壮大な物語の裏側で、ひとりの作家が苦悩し、葛藤し、それでも書くことをやめない姿が描かれることで、伝奇活劇は単なる娯楽ではなく、「創作という行為そのもの」を描いた物語へと昇華しています

役所広司の演技は圧巻です。老い、孤独、執念、誇り、そのすべてを背負った作家像を、抑制の効いた演技で体現し、画面に深い重みを与えています。さらに、内野聖陽との掛け合いは格別で、実力派同士が同じ作品の中で対峙する贅沢が、物語に確かな厚みをもたらしています。内野もまた、役所の静の芝居に呼応するような味わい深い存在感を見せ、場面ごとに異なる余韻を残します。一方で、八犬士たちの物語はダイナミックな映像とアクションで描かれ、静と動のコントラストが作品全体に強い推進力をもたらしています

文学史に残る名作誕生の裏側と、伝説の英雄物語。その二つを同時に味わえる構成は見応えがあり、物語の魅力をあらためて感じさせてくれます
 

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ロケ地
姫路城
書写山円教寺
亀山御坊本徳寺
旧金毘羅大芝居「金丸座」
長浜別院大通寺