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「六人の嘘つきな大学生」

作品名六人の嘘つきな大学生
公開年2024
監督佐藤祐市
原作浅倉秋成
主な出演者浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠
上演時間113分
評価3.5     
感想 映画「六人の嘘つきな大学生」は、浅倉秋成の同名小説を原作として、就職活動の最終選考という閉ざされた空間を舞台に、六人の大学生が自分自身の嘘や本音と向き合っていく様子を描いた心理ミステリーです
 

 
大手企業の最終選考に残った嶌衣織(浜辺美波)ら六人の大学生

課題として与えられたのは「六人で一つのチームを作り、ディスカッションを行う」という一見穏やかな内容でした

しかし、選考の途中で匿名の告発文が見つかったことで、状況は一変

彼らは互いの過去や秘密を疑い始め、次第に「誰が嘘をついているのか」を暴く心理戦へと巻き込まれていきます
 

 
本作の最大の魅力は、登場人物全員が「信用できない存在」として描かれる点です。視点が切り替わるたびに印象が覆り、「正直そうな人物ほど怪しく見える」巧みな構成が、観る者の思考を揺さぶります

また、そうした心理戦をよりリアルにしているのが、就職活動という多くの人が経験する舞台設定です。評価される側としての不安、取り繕う言葉、隠したい過去、その一つひとつが、単なるミステリーを超えた「現代の人間ドラマ」として胸に迫ります

浜辺美波、赤楚衛二ら若手俳優陣は、揺れ動く感情を繊細な演技で体現しています。言葉にしない沈黙や視線の動きが伏線となり、物語後半にかけて大きな意味を持って回収されていきます

本作は、誰もが抱える「見せたい自分」と「隠したい本音」を鋭く突きつける作品です。静かな会話劇の中で積み重ねられる違和感が、やがて鮮やかな結末へとつながっていく構成は、観終えたあとも強い余韻を残します

心理戦の面白さをじっくり味わいたい方に、ぜひおすすめしたい一本です
 

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