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「正欲」

作品名正欲
公開年2023
監督岸善幸
原作朝井リョウ
主な出演者稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩
上演時間134分
評価3 
感想 本作は、「普通」とされる価値観からこぼれ落ちてしまう人々の生きづらさと、それぞれの「欲望」の在り方を描いたヒューマンドラマです
 

 
横浜で検事として働く寺井啓喜(稲垣吾郎)は、息子の不登校をめぐって家庭の歯車が狂い始めていました

一方、ショッピングモールで働く桐生夏月(新垣結衣)は、他人と深く関わることを避けながら生きてきましたが、中学時代の同級生・佐々木佳道(磯村勇斗)が地元に戻ってきたことを知り、心が揺らぎます

さらに、大学に通う諸橋大也(佐藤寛太)は、周囲に打ち明けることのできない感覚を抱えながら、孤独の中で日常を送っていました

それぞれ異なる場所で生きる人々の人生は、一見交わることなく進んでいきます

しかし、ある出来事をきっかけに、それぞれが抱えてきた「誰にも理解されない想い」が、少しずつ浮かび上がっていきます
 

 
本作の印象的な点は、「多様性」という言葉では簡単に捉えきれない、人間の内面の複雑さを真正面から描いているところにあります

社会の中で「理解されること」や「受け入れられること」が前提とされる一方で、その枠組みから外れてしまう人々はどう生きていくのか。その問いを、いくつもの視点から丁寧に積み重ねていきます

登場人物たちは決して特別な存在ではなく、どこにでもいそうな人々です。しかし、その内側に抱えているものは、周囲の価値観とは大きくずれている。そのギャップが、観ている側にも強い違和感と考える余白を残します

稲垣吾郎は「正しさ」に固執する男の危うさを抑制の効いた演技で表現し、新垣結衣は言葉にならない感情を繊細ににじませます。磯村勇斗らもまた、それぞれの葛藤をリアルに体現しており、群像劇としての厚みを生み出しています

本作は、「分かり合えなさ」を前提にしながらも、それでもなお人と人がどう関わっていくのかを問いかける、人間の在り方に静かに切り込む一作です
 

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