「キングダム(KINGDOM)」

作品名キングダム(KINGDOM)
公開年2019
監督佐藤信介
原作原泰久
主な出演者山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、満島真之介、大沢たかお
上演時間134分
評価4     
感想「週刊ヤングジャンプ」で連載中の漫画が原作。2013年に第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞した。

古代中国の春秋戦国時代、7つの国(秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓)が覇を競っていた。そんな最中、秦王・嬴政(吉沢亮)と若き武将・信(山﨑賢人)は力を合わせ、中華統一を目指す。

私は、以前、NHKで放送されたテレビアニメを観て、この作品にハマった。

全く予備知識なく観はじめのだが、途中から登場する王騎(秦の六大将軍の一人)に魅了された。

登場当初は独特の喋り方や分厚い唇の容姿が強調され、ヒール(悪役)なのかベビーフェイス(善玉)なのかが分かりにくく、時々登場する変わり者の印象でしかなかった。しかし、話が進み、信が王騎の配下になるあたりから、人情味溢れるエピソードが描かれ、しだいに物語の中心的な人物(魅力的なキャラ)へと変化する。

そして、第1シリーズのクライマックス。秦と趙の戦いで、王騎は総大将を務める。相手の周到な策略に嵌まり、窮地に追い込まれるが、「我、死線にあり」と覚悟を決め、反撃を試みる。

「今回の映画で王騎役は誰?」というのが私の一番の関心事であったが、それは大沢たかおであった。

大沢は王騎の屈強な姿を表現するため、肉体改造を図り、体重を15kgも増やして撮影に臨んだそうである。映画の冒頭、馬に跨り大軍を率いて登場するシーンは正に王騎、原作を彷彿とさせる。

漫画・アニメの実写化は、キャストが原作と似ていないと、読者から酷評の対象になることが多いが、このキングダムは原作のイメージを崩していない。その点、キャストがハマりまくりの映画「るろうに剣心」にも匹敵する。ぜひ漫画・アニメと映画の登場人物を見比べ、そのハマり度を確認してほしい。


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