「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

作品名ザ・ファブル 殺さない殺し屋
公開年2021
監督江口カン
原作南勝久
主な出演者岡田准一、木村文乃、平手友梨奈、安藤政信、山本美月、堤真一、佐藤浩市
上演時間131分
評価4     
感想 原作は「週刊ヤングマガジン」に連載の漫画。2022年3月時点でシリーズ累計部数が1500万部を超える人気作品となっている。

監督は江口カン。大学時代の友人らと設立した映像制作会社で、数々の広告を制作。2007〜2009年には、世界で最も有名な広告祭(カンヌ国際広告祭)で3年連続受賞(2007年銅賞、2008年銅賞、2009年金賞)を果たした。また、企画・演出を務めた「TOYOTA G’s『Baseball Party』」は、ごく普通の街中で突如野球が始まり、しだいに周りの人を巻き込んでいくストーリーで、稲村亜美の「神スイング」として話題を呼んだ。

ちなみに、広告業界の裏側を描いた映画としては、妻夫木聡と北川景子が主演した「ジャッジ!」が面白いので、こちらも是非!



裏社会で「ファブル」と呼ばれ、恐れられる伝説の殺し屋(岡田准一)。ボス(佐藤浩市)から「一年間、誰も殺すな」と命じられ、相棒のヨウコ(木村文乃)とともに兄妹を装い、暮らしている。

ある日、4年前にある事件で命を救った車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)と偶然再会する。ヒナコは「子供達を危険から守るNPO団体」代表の宇津帆(堤真一)の仕事を手伝っていた。

宇津帆は、表向きは子供たちを守る活動をしているが、裏では部下の鈴木(安藤政信)とともに殺しを伴う悪事を働いていた。

ファブルと宇津帆の間には過去に因縁があった。宇津帆はファブルの正体を知り、命を狙うようになる。

本作の見どころは何と言ってもアクションシーン。特に、ファブルが罠と分かっていながら、宇津帆の団地事務所を訪れるシーンが圧巻。ドアを開けると仕掛けられていた手榴弾が爆発するが、間一髪で階下に逃れる。その後も宇津帆の大勢の手下を向こうに回し、階を移りながらのアクションが展開される。

また、ファブルは、世間を欺く仮の姿として、デザイン会社「オクトパス」に勤めているが、同僚のミサキ(山本美月)らとのやり取りの中で見せるぎこちない振る舞いは、ほっこりシーンとして、笑いを誘う。

岡田准一は、2018年公開の映画「散り椿」でも迫力ある剣術、殺陣のシーンを演じており、アクションスターとしての地位を築いている。「ザ・ファブル」の次回作にも期待したい。

4年前の事件現場

ロケ地ベニバナウォーク桶川
所在地〒363-0029
埼玉県桶川市下日出谷 東二丁目15番地の1

ファブルとヒナコが出会う公園

ロケ地北の原公園
所在地〒192-0045
東京都八王子市大和田町4丁目25−14

ファブルが宇津帆の手下と争う団地

ロケ地吾妻二丁目住宅
所在地〒305-0031
茨城県つくば市吾妻2丁目10