作品名 | 罪の声 |
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公開年 | 2020 |
監督 | 土井裕泰 | 原作 | 塩田武士 |
主な出演者 | 小栗旬、星野源、市川実日子、宇崎竜童 |
上演時間 | 142分 |
評価 | 4 |
感想 | 実際に起きたグリコ・森永事件をモチーフに描かれたフィクションであるが、本当にこんな風であったかもと思わせる説得力のあるストーリーになっている。特に、犯行に利用された子供達に焦点を当てた着想は素晴らしい。原作は2016年の「週刊文春ミステリーベスト10」の第1位に選ばれている。 映画の終盤で、主人公の2人がそれぞれ事件に関わった重要人物と話す場面があるが、どちらも大人の事情で行った行為を一切認めず、激しく非難の言葉を浴びせるのは、事件の本当の犠牲者が子供達であったこと、そして、責められた人物が救いようなく項垂れるシーンは、この事件の悲劇的な一面を良く表している。 |
ストーリー
30年以上前に起きた未解決事件。テーラーを営む男の日常はある出来事をきっかけに一変する。事件の真相を明らかにするため、テーラー、そしてもう一人の主人公・新聞記者はそれぞれの手がかりを追う。
京都に向かって1号線を
京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は押入れの奥に仕舞われていた昔のカセットテープを見つける。
聞いてみると、何かの文章を読み上げる自分の声。
それは、30年以上前、複数の企業を脅迫し未解決に終わった事件、その脅迫電話に使われた子供の声の録音テープであった。
ロケ地 | 古門前橋付近 |
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所在地 | 〒605-0062 京都府京都市東山区 |
アクセス | 祇園四条駅より徒歩約10分 |
ここで犯人達の集まりがあったんよ
俊也は生前の父親を良く知る人物を訪ね、伯父の曽根達雄が事件と何らかの関わりがあったことを知る。
消息が分からなくなって久しい達雄。
俊也は、手がかりを得るため、達雄の居場所が最後に確認された小料理屋「し乃」に向かう。
ロケ地 | 割烹 大力 |
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所在地 | 〒652-0802 兵庫県神戸市兵庫区水木通1-2-4 |
アクセス | 新開地駅より徒歩2分 |
子供の未来はどうなるんです
阿久津英二(小栗旬)は大日新聞大阪本社文化部の記者である。特別企画を組むため、昭和最大の未解決事件を調べている。
調査の過程で、小料理屋「し乃」が浮かび上がる。そして、何日か前に事件のことで訪ねてきた俊也の存在を知る。
英二はさっそくテーラーに俊也を訪ねるが、帰ってくれと追い返される。
俊也は、父や伯父と一緒に柔道を行っていた人物が事件に関わりがあることを知り、道場を訪ねる。
ロケ地 | 鶴武館 町田柔道場 |
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所在地 | 〒350-2211 埼玉県鶴ヶ島市脚折町6-8-10 |
アクセス | 坂戸駅より徒歩約25分 |
あなたは、今、元気ですか、幸せですか?
俊也は、思い悩んだ末、妻(市川実日子)にすべてを打ち合ける。
そして、英二に連絡し、これまでの経緯を話す。
互いに情報を交換し合った2人は、ある重要人物の存在に行き当たる。
知人を訪ね、電話連絡したところ、本人と会い、話を聞くことができた。
ロケ地 | 大阪弁護士会館 |
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所在地 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満1-12-5 |
アクセス | なにわ橋駅より徒歩約5分 |
奮い立ったんやろうね
英二と俊也は事件の深淵にたどり着こうとしていた。
そんな時、俊也は意外な人物からの告白を受ける。
英二は、「本当の罪人を引きずり出します」、そう言って、ロンドンに向かう。
ロケ地 | York City Walls |
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所在地 | イギリス ヨーク |
アクセス | - |